第36回製剤セミナー: 2011/7/20-22

2011-07-20 00:002011-07-22 23:59 ical Google outlook

「ユーザビリティと創剤」

SMC Air
ヤマハリゾートつま恋 空撮写真

会期

2011/7/20(水)-22(金)
2泊3日の合宿形式

会場

ヤマハリゾートつま恋, 静岡県掛川市満水2000

*東海道新幹線掛川駅より車で約10分
*初日と最終日は掛川駅-つま恋間の送迎バスを運行します

実行委員長

板井 茂, 静岡県立大学薬学部

第36回製剤セミナーへのご案内

豊富な自然の中で、研究領域を超えた深い討論と、所属機関を超えた広い交流を

「製剤セミナー」は、長野県白樺湖畔の昭和薬科大学諏訪校舎でその産声をあげ、わが国の製剤研究、技術開発の進展に多大な貢献を果たすとともに、特に若手製剤研究者の育成・啓発に注力して参りました。本セミナーの特徴は大学・製薬企業・医療機関の各分野において製剤技術に関わる研究者が一堂に集い、サイエンスとテクノロジーの観点のみならず刻々と変化する時代のニーズも合わせて議論することです。そのため、医薬品研究に関する生きた情報交換の場、相互研鑚の場として親しまれて来ました。

本セミナーも第36回目を迎え、会場も静岡県のつま恋に変わり、「ユーザビリティと創剤」を今回のメインテーマとし、患者視点、生活者視点および医療従事者視点に立った、創剤のあり方について討議したいと思います。今回は特別講演として3名の演者をお招きしました。迫 和博先生(アステラス)にはユーザビリティの高い製剤の開発戦略について、川西 徹先生(国立衛研)には第16改正日本薬局方で大幅に改正された製剤総則について、中村秀文先生(国立成育医研)には小児用製剤開発の最新動向について、講演をして頂きます。また、第1日目の夕食後に開催されるフォーラムではリスクマネジメントをテーマに医療における対応並びに製造現場におけるヒューマンエラーの回避について、プレセンターより話題提供して頂きます。さらに、招待講演では、包装設計、錠剤の形状評価、生物学的同等性、原薬物性といった多岐に亘る興味ある話題が提供されます。また、ケーススタディ、製剤技術Q&Aコーナーを用意し、最先端の製剤技術を紹介します。Postdoctoral Presentationは、若手研究者の育成を目的として、優れた博士学位論文の顕彰と発表の機会を与えるものです。大学・製薬企業の研究者のほか、医療機関等から出来るだけ多くの皆様が参加され、研究領域を越えた交流の場として討論して頂き、実りあるセミナーとなりますことを期待しております。

最後に、我々は3月11日に、歴史的な自然災害を経験しました。その中で被災地への医薬、医療供給の重要性が切々と伝わってきました。非常時における医薬・医療従事者の使命について、本セミナーの開催中、是非、参加者同士で話合い、明日への糧として頂きたいと願っています。

実行委員長 板井 茂

プログラム

第1日 7/20(水)

  • 特別講演講演45+質疑10=55分
    • 顧客志向型新製剤開発戦略迫 和博, アステラス製薬(株)技術本部製剤研究所
    • 第16改正日本薬局方における製剤総則改正について川西 徹, 国立医薬品食品衛生研究所薬品部
    • 国内外における小児医薬品開発の最新動向と小児用製剤中村秀文, (独)国立成育医療研究センター治験推進室
  • Postdoctoral Presentation講演15+質疑5=20分
    • マトリックス型徐放性微粒子の処方設計に関する研究真栄田篤, アステラス製薬(株)技術本部製剤研究所剤形研究室
    • 超音波応答性マンノース修飾リポソームを利用した標的細胞選択的遺伝子導入法の開発運 敬太, 京都大学大学院薬学研究科薬品動態制御学分野(日本学術振興会特別研究員)
    • PEG化製剤を利用したsiRNAデリバリーシステムにおいてsiRNAにより誘導される免疫応答が体内動態に与える影響に関する研究田上辰秋, 名古屋市立大学大学院薬学研究科薬物送達学分野
    • アデノウイルスベクターによる自然免疫誘導メカニズムの解明山口朋子, 独立行政法人医薬基盤研究所幹細胞制御プロジェクト
    • γ-シクロデキストリン同士で形成される空間へ薬物を封入した新規複合体の調製とその物性評価東顕二郎, 千葉大学大学院薬学研究院
  • フォーラム話題提供20+フリーディスカッション30=50分
    • 医療におけるリスクマネジメント土屋文人, 国際医療福祉大学病院薬剤部
    • 製造現場におけるヒューマンエラーをどうやって防ぐか宮嶋勝春, 武州製薬(株)製造技術部

第2日 7月21日(木)

  • 招待講演講演30+質疑15=45分
    • 最近の包装研究のトレンド―医薬品包装技術は医療に貢献できるか?―久保田清, 第一三共(株)製薬技術本部製剤技術研究所
    • シニア世代にとって服用性に優れた錠剤形状とは佐藤英明, アサヒビール(株)食品技術研究所
    • 生物学的同等性試験ガイドライン改訂案と今後の課題村主教行, 塩野義製薬(株)CMC技術研究所製剤研究センター
    • シクロデキストリンによる薬物の結晶化および晶癖の制御平山文俊, 崇城大学薬学部
    • バイオシミラーの規制と開発動向野村英昭, 協和発酵キリン(株)製品戦略部
  • 製剤技術Q&Aプレゼンテーション
    • 製剤技術Q&Aプレゼンテーション
    • 製剤技術Q&Aコーナー
  • 情報交換会
    • ミキサー(交歓会)
    • 談話会

第3日 7月22日(金)

  • ケーススタディ講演25+質疑15=40分
    • フェントステープ®の開発寺原孝明, 久光製薬(株)研究開発本部TDDS研究所
    • 微量薬物含量軟カプセル剤の開発: ナルフラフィン塩酸塩(レミッチ®カプセル2.5μg)堀内保秀, 東レ(株)医薬研究所
    • OTC医薬品における製剤技術中川泰緒, 大正製薬(株)セルフメディケーション研究所
    • 高成形性/高流動性結晶セルロース「セオラス」UF-702の攪拌造粒への応用垣澤眞幸, 旭化成ケミカルズ(株)添加剤事業部セオラス技術開発部
    • 患者様の声をカタチに: アリセプト内服ゼリーの開発村瀬 司, エーザイ(株)PST機能ユニット製剤研究部

以上のプログラムは予定であり、予告なく変更されることがありますのでご了承下さい。

参加登録

  1. 必ず参加者ご本人名義でご登録下さい。
  2. 本学会賛助会員企業においては、賛助1口に対し1名の非会員の方が「【E】賛助会員優待枠」でお申込いただくことができます。優待枠によるご登録の件数が賛助口数を超える場合は適用することができませんので、予め社内で対象となる方をご調整の上ご登録下さい。
  3. 本学会会員「【A】【B】【C】」の方は、ご登録にあたり「会員番号」と「パスワード」が必要です。これらがご不明の場合はこちらからご確認下さい
  4. 参加登録受付は学会支援機構のオンライン参加登録システム(SSL接続)を使用しています。
参加区分 参加費 参加登録フォーム
【A】本学会会員-企業所属 58,000円 区分【A】【B】【C】での登録 >>>
【B】本学会会員-大学・公的研究機関所属 35,000円
【C】本学会会員-学生 20,000円
【D】本学会非会員 98,000円 区分【D】【E】での登録 >>>
【E】賛助会員優待枠 58,000円

参加費のカバーする範囲

  1. 学術講演会・製剤技術Q&Aコーナー・ミキサーへの参加
  2. 講演要旨集(事前送付予定)
  3. 会期中の宿泊・食事(第1日夕食~第3日朝食の2泊3日)*年齢順に部屋割を行い、原則として4名の相部屋となります。
  4. 合宿セミナーという形態上、学術講演会と宿泊・食事代等の内訳の設定はありません。

お問合せ先

社団法人日本薬剤学会製剤セミナー事務局
Phone: 03-5981-6018,
Email: seizai-seminar [at] asas.or.jp