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第3回製剤技術伝承講習会: 2008/9/16-11/20

「固形製剤の製剤設計と製造法」

イベント詳細

日時

2008年09月16日 09時30分 から
2008年11月20日 18時00分

場所

大阪・東京

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第3回製剤技術伝承講習会「固形製剤の製剤設計と製造法」のご案内

社団法人日本薬剤学会会長 岡田弘晃
製剤技術伝承委員会委員長 中村康彦

今般、改正薬事法の下、医薬品製造販売業と製造業が完全に分離されたのに伴い、企業から製剤の設計・製造のアウトソーシングが益々加速されていくと予想される中、製剤技術の伝承が途絶えることが懸念されています。そこで、(社)日本薬剤学会としては、こうした事態に対応するため、2006年に「製剤技術伝承委員会」を発足させ製剤技術講習会を企画し、(社)日本薬剤学会会員に広く技術伝承をすることになりました。

技術伝承の対象者としては、当初医療用医薬品の製剤技術者、ジェネリックメーカー、OTCメーカー、受託製造業者の製剤技術者に加え、製剤設計、医薬品製造の手段を提供する製剤機械メーカー、エンジニアリングメーカー、添加剤メーカーの技術者と研究者としてきましたが、更に大学・官庁の薬剤学・製剤学の研究者も含め、製剤技術の伝承対象者の裾野を広げることが重要と考えました。第1回製剤技術伝承講習会として「固形製剤の製剤設計と製造法」を2007年3月から5月にかけて、東京会場及び大阪会場でそれぞれ6日間12コマを開催しました。約100名の参加者を得て好評のうちに終了し、その第一歩をスタートさせました。第2回講習会としては「非経口製剤の製剤設計と製造法」を2007年12月から2008年2月に同様に実施し、約60名の参加者を得て、好評のうちに終了しました。

第3回以降の講習会として毎年、秋に固形製剤(毎年東京・大阪の両会場で開催)、春には非経口製剤(1年毎に東京・大阪で交互に開催)講習会開催とし、より参加し易いように1日3コマの講義で4日間の開催としました。上記方針に基づき第3回講習会は「固形製剤の製剤設計と製造法」を以下の表のプログラムで開催することになりました。今回の講師陣としては第1回講習会の講師にも一部再登場いただくとともに、新に苦味のマスキング、徐放化技術、薬物の吸収性、BA改善法、医薬品添加物、OTC医薬品、スケールアップなどのエキスパートにお願いし、製剤設計の理論と匠の技の話を織り交ぜた構成にしましたので、どうぞご期待ください。

なお、演者の都合により、講演のタイトル、日時、順番が変更することがありますのでご了承下さい。

講師一覧(講演順)

北森 信之
元:武田薬品工業株式会社 製剤研究所
元:沢井製薬株式会社 研究開発本部

固形製剤を研究されている皆様に私が武田薬品時代に仲間と行った固形製剤の各工程の全般に亘る一連の研究を紹介したい。また、研究に対する姿勢についても考えを述べたい。

中村 康彦
佐藤薬品工業株式会社 取締役・工場長兼技術開発部長
元:大日本製薬株式会社 執行役員・技術研究センター長
元:五協産業株式会社 理事・品質管理部長

徐放製剤と苦味マスキング技術は薬物の溶出性制御において共通している。徐放製剤は時間、日単位の溶出制御であるが生物学的利用能に注意を払う必要がある。苦味マスキングは物理的手法による20~30秒単位の溶出制御が基本であるが、化学的、官能的のマスキング法も組み合わせて利用される。いずれも患者のコンプライアンス改善に役立ち、製剤技術がいくら進歩しても製造現場で必要とされる最も基本的技術である。自分で作り、自分で納得するまで評価する技術者になってほしい。

大谷 茂義
ニプロ株式会社 医薬品研究所 顧問
元:塩野義製薬株式会社 製造部製剤技術課 課長
元:武州製薬株式会社 生産技術ユニット 製剤技術グループ

前回(2007年3月)の製剤技術伝承の「造粒・乾燥」では、流動層造粒、押出し造粒、乾燥について講演した。今回は、続編として、原料の前処理として行う「篩過・粉砕」と「混合・練合」「攪拌造粒」について、製造条件の設定時の注意事項やトラブルへの対応、そのメカニズムについて、演者が製造現場で経験したKnow Howを紹介したい。研究部門の人にも、製造現場を理解した処方設計、品質設計をするのに参考にしてほしい。

山口 俊和
(株)メドレックス 研究情報室 シニアマネージャー
元:大日本製薬株式会社 分析研究部 部長
元:大日本製薬株式会社 製剤研究部 部長

初回通過効果を強く受ける薬物は、一般にBAが悪く、血漿中濃度の個体差が大きいため、製剤からの吸収性評価は困難である。このような場合、よりbetterな製剤を選択するために、酵素阻害を利用したイヌでの吸収性の評価法について紹介したい。また、最終的な製剤の評価である生物学的同等性を得るための、製剤研究者の対応(心構え)についても述べてみたい。

片岡 捷夫
元:第一製薬株式会社 製剤研究所 所長

打錠工程での打錠障害、品質異常のトラブルは、打錠用粉粒体に問題がある場合が多い。このことは、処方及び造粒、滑沢剤混合などの打錠の前工程に多くの原因がある。これらについて、演者の製剤化・工業化研究の経験から打錠工程に関連した留意事項やトラブル改善事例などを紹介する。製剤技術は単に加工技術ではなく、付加価値を創造する技術であり、伝統技術を基礎に新しい技術を生み出し、患者・医療従事者のQOL向上などに多くの貢献をしてきている。その製剤技術に、より高い評価(薬価に反映など)を期待したい。

増田 義典
大鵬薬品工業株式会社 顧問
元:山之内製薬株式会社 創剤研究所

口腔内崩壊錠の潮流と技術の概要について エピソードを交えて紹介する。口腔内崩壊錠は 患者志向、LCM(耕薬)、知識デザイン(先見力・形成力・革新力)により約20年で一つの潮流となった。“未来は創るもの“”健康へのアシスト“の考え方で 口腔内崩壊錠を日本発のグローバル製剤としたいもの。

牧   亨
大正製薬株式会社 理事・生産本部副本部長

OTC医薬品の製剤化を考えた場合、多成分を配合していること、製品の特徴を持たせる上で製剤的な工夫が重要であること、製剤化検討が製品開発期間に直接影響すること等が医療用医薬品と異なる点である。従って、新製品を開発する上で製剤化検討の重要度は高く、製剤技術者として腕の見せどころであり、極めてやり甲斐のある仕事であることを理解して頂けたら本意である。

槙野 正
京都薬品工業株式会社 取締役・創剤研究部長
元:武田薬品工業株式会社 製剤研究所 主席研究員

武田薬品で製剤研究(固形製剤)一筋40年の経験あり。得意分野は、製剤設計から製品化まで、製剤工程では特に造粒、打錠、コーティング技術そして品質確保として薬物の安定化、徐放化、新剤形として口腔内崩壊錠に力を入れてきた。今回、コーティングにつき (1)水系コーティング(水溶性・腸溶性フィルム、薄層糖衣) (2)ドライコーティング゙等のお話をし、造粒も原理的には粉体コーティングと認識しており、流動層造粒(コーティング)についても説明を加えたい。製剤は所詮「水との闘い」であり、失敗の経験も多い。そして夢のコーティングが実現した。匠の技は、夢・執念・意地→追求かも知れない。

宮本 公人
KNOWKATS 代表 / 有限会社Inter Pharma Express 登録コンサルタント
元:旭化成ケミカルズ株式会社 添加剤事業部 事業部付部長
元:日本医薬品添加剤協会、規格試験法、GMP、他 委員長

「医薬品添加剤の特質とその利用方法」
医薬品添加剤(以下添加剤)は製剤に欠かせない成分であるが意外に理解されていない。添加剤の種類が多いことと添加剤の特質に対する知識不足が原因ではないかと思っている。今回は(1)製剤設計(2)添加剤の品質確保の2つの視点に立ち比較的多用される添加剤を取り上げ、法規制、添加剤の特質、製法及び製法に関連した機能発現のメカニズムにつきできる限り纏めてみた。

草井 章
第一三共株式会社 製剤技術研究所 上席研究員

製剤設計は、有効性、安全性、信頼性の確保を念頭において実施されている。近年、薬効成分のスクリーニング方法の故か、レセプターへの結合性を高めた結果か、開発候補品として多数の難溶性薬物が製剤研究者の手元に届くようになってきており、報告者によっては異なる数字を挙げているものの、約50%はその範疇に含まれるといわれている。これら難溶性薬物の溶出改善は、製剤担当者の活躍の場とも、永遠の課題ともいえるが、従来から、(1)塩形成、(2)溶媒和、(3)結晶多形、(4)包接、(5)油性基剤の使用、(6)界面活性剤の使用、(7)微粉砕、(8)固体分散体、(9)混合粉砕―――などの手法が適用されてきた。これらに加え、最近、ナノ粒子化が注目されている。講演では、まずこれらの製剤化技術について概略紹介したのち、自ら経験した固体分散体、および混合粉砕を事例として採り上げ、詳細に紹介するとともに、受講生の方々と活発なディスカッションの場を持ちたい。

谷野 忠嗣
塩野義製薬株式会社 工業技術研究所 所長
元:CMC開発研究所 製剤研究部 部長
元:摂津工場 工場長

打錠工程は、造粒工程をはじめとする先行の各単位操作で造りこまれた錠剤機能を最終的に顕在化させる重要な工程である。そこには、単に造りこまれた機能を忠実に顕在化させるに留まらず、打錠工程においてのみ可能な識別性・服用性・調剤性などさまざまな価値を付加することが要求される。これらをトラブルなく安定して具現化するにはさまざまな実用技術やノウハウが必要であり、今回は造粒工程・打錠工程を通して、スケールアップ技術も含めてそれらの一端を紹介したい。

土田 拓生
創包工学研究会 副会長
元:武田薬品工業株式会社 製剤研究所 第3部長
元:武田ヘルスケア株式会社 取締役・製造部長

包装に技術が必要か? どこにその存在意義があるのか? どんなことができるのか?
過去の経験からであるが、設計の考え方といくつかの事例を紹介したい。
又、包装は医薬品として社会との接点でもあるので、社会との関わりについても論じてみたい。

日時

大阪会場:
2008.09/16, 10/07, 10/21, 11/18 (全て火曜日)

東京会場:
2008.09/18, 10/09, 10/23, 11/20 (全て木曜日)

講義予定

日程・コマ 講義タイトル
講師
第1日
大阪:09/16
東京:09/18
AM 第1話 「製剤設計の考え方」
北森信之 (沢井製薬、元武田薬品)
PM-1 第2話 「徐放製剤と苦味マスキング技術」
中村康彦 (佐藤薬品、元大日本製薬)
PM-2 第3話 「粉砕・篩過・混合・造粒」
大谷茂義 (元武州製薬、元塩野義製薬)
講習会終了後 懇親会
第2日
大阪:10/07
東京:10/09
AM 第4話 「製剤からの薬物吸収性評価」
山口俊和 (メドレックス、元大日本住友製薬)
PM-1 第5話 「打錠工程の注意点」
片岡捷夫 (元第一製薬)
PM-2 第6話 「口腔内崩壊錠」
増田義典 (元山之内製薬)
第3日
大阪:10/21
東京:10/23
AM 第7話 「OTC医薬品の製剤設計」
牧 亨 (大正製薬)
PM-1 第8話 「コーチング・糖衣錠」
槙野 正 (京都薬品、元武田薬品)
PM-2 第9話 「医薬品添加物の役割」
宮本公人 (元旭化成ケミカルズ)
第4日
大阪:11/18
東京:11/20
AM 第10話 「難溶性薬物の可溶化とBA改善」
草井 章 (第一三共)
PM-1 第11話 「造粒・打錠時のスケールアップとトラブル防止」
谷野忠嗣 (塩野義製薬)
PM-2 第12話 「包装設計」
土田拓生 (創包工学研究会、元武田薬品)
講習会終了後 懇親会

各コマ時間帯: AM(09:45-11:45) / PM-1(12:30-14:30) / PM-2(14:40-16:40)
各コマ内訳: 講義90分+討論30分(休憩なし)
*第1日・第4日は講習会終了後、懇親会開催(17:00-18:00)

注)カメラ等の録画・録音機器の持ち込みは禁止とさせていただきます。

製剤技術伝承委員会

中村康彦、草井 章、片岡捷夫、横浜重晴、梶山篤司、小林征雄、小倉敏弘、平井真一郎、山本恵司、岡田弘晃
*司会、懇親会には上記「製剤技術伝承委員会」から製剤のエキスパートが参加し、話題を提供します。

講習会開催概要

定員 東京・大阪共に先着60名
申込締切 2008/09/12(金)
受講費用 4日間・12コマ:95,000円(懇親会費含む・前納)
ただし、大学・官庁所属の場合:70,000円
*参加登録完了後、払込用紙を送付いたします。
参加要件 (社)日本薬剤学会の会員(正会員・学生会員・賛助会員企業社員)であること
*会員でない方は、「入会・変更案内」ページ(http://www.apstj.jp/membership)より入会手続を行い、会員番号取得後に参加登録をして下さい。
講演資料 受講者に当日配布
修了証書 本講習会で70%(9コマ)以上受講された方には、修了証書を上司宛に送付いたします。
参加登録 参加登録はオンラインにて受け付けます。下記リンク先のフォームからご登録下さい。

大阪会場/賛助会員企業社員
大阪会場/正会員・学生会員

東京会場/賛助会員企業社員
東京会場/正会員・学生会員

*なお、正会員・学生会員のご登録の際、「会員番号」「パスワード」が必要となります。
代理出席 賛助会員企業社員の参加者で、当日の出席が不可能な場合は、同社に所属する他の社員による代理出席を認めます(必ず会場受付に 当初登録の参加者と代理出席者両名 の名刺を提出して下さい)。
*個人会員の参加者の場合、参加要件(=本学会会員)を満たす代理出席者につき、Emailによる事前申請が必要です。下記フォームを本文にコピー・必要事項入力の上、タイトルを「製剤技術伝承講習会代理出席申請書」として、事務局までお送り下さい。
---------フォーム--------
(1)参加登録者氏名:[       ]
(2)代理出席者氏名:[       ]
(3)代理出席者の会員番号:[129-   -    ]
(4)代理出席する講習会:第[  ]回 / [  月  日]開催分 / [大阪 or 東京]会場

 

問合せ先

社団法人日本薬剤学会事務局
Phone: 03-5981-6018, Email: apstj [at] asas.or.jp

会場

大阪会場:
毎日インテシオ(D会議室)
http://www.mai-b.co.jp/osaka/intecio/20_access.html
*JR大阪駅桜橋口・阪神梅田駅・地下鉄西梅田駅各徒歩9分、JR福島駅徒歩5分

東京会場:
八重洲ホール(会議室301)
http://www.yaesuhall.co.jp/map.htm
*JR東京駅八重洲中央口徒歩3分(八重洲地下街22番出口)、地下鉄銀座線・東西線日本橋駅各徒歩5分