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会長メッセージ

会長就任のご挨拶

岐阜薬科大学 薬物送達学大講座 製剤学研究室
竹内洋文

2018年5月30日から6月1日の3日間の会期で、公益社団法人日本薬剤学会第33年会が、静岡市において開催されました。その初日には、一昨年度から1年以上かけて今井輝子前会長時代に構築された代議員制度により選出された会員代表者による総会(代議員総会)が開催され、その中で、選挙により選出されていた理事候補、監事候補が承認されました。同日開催された理事会において、会長、副会長を含む各理事の役割が決定し、2018年度新体制がスタートしました。私を含む約半数の理事5名は、前2年からの重任でありますが、そこに新しい理事6名、監事2名が加わり、13名の執行部となりました。

内閣府の検査による指摘も踏まえ、公益社団法人としての体制をより確固たるものとすべく、2017年度から2018年度スタート時にかけて多くの制度改革が実行されてきました。事務局体制、経理体制の一新もその一つです。これらの新体制が軌道に乗るまではもう少し時間を要すると思われますが、これまで構築、推進されてきている各事業がこの公益社団法人の枠組みの中でさらに進展し、それをサポートする事務局の本部機能が十分発揮できるよう尽力したいと思います。会員の皆様のご理解とご協力を何卒よろしくお願いします。

薬剤学会の強みは、「医療」をキーワードとして、サイエンス及びテクノロジーの両面で研究を推進できるところにあると思います。現在推進されている学会活動の各事業はいずれもこのエッセンスを備えています。会員構成では、実際の医療に距離の近い病院・薬局関係者の割合は多くはありません。しかし、多数を占める企業あるいはアカデミアの関係者の「医療」に対する意識が高いことがどの事業プロジェクト計画を見ても理解できるかと思います。アカデミアでは、薬学教育6年制が定着した感はありますが、そのコアカリに示されている研究力に関しては成熟した感はなく、今後本学会が果たす役割は極めて大きいものと思っています。

薬剤学会は公益の名が冠される前から前述のような土壌は培われてきています。例えば、制度面でも、理事、現在の代議員に相当する評議員の所属の割合も医療人を一定割合とすることを含め、「医療」そして「薬学」を支える学会であることを標榜して来ています。換言すれば、ロゴにも示されている「人のために」の理念は、本学会の諸先輩が大切に育んでこられた基本精神と言えるかと思います。年会の挨拶でも述べさせていただきましたように、必要な時に、必要な量を、必要な場所に送達するDDSの大原則に則り運営することにより、本学会が高効率よく、最大限に力を発揮し、人々に貢献する学会としてさらに発展すべく尽力して行きたいと思います。