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会長メッセージ

会長就任のご挨拶

今井輝子

熊本大学 薬学部 薬物送達学分野

公益社団法人 日本薬剤学会は2015年に創立30年の節目を迎えました。記念誌として発刊した「薬剤学概史」には、目覚ましい発展を遂げた薬剤学・製剤学という学問領域で、日本薬剤学会の果たした役割の大きさを知ることができます。31年目という新たな一歩を踏み出す節目に会長に就任することとなり、身の引き締まる思いです。これからの日本薬剤学会が、これまでに蓄積した多くの知識や技術を基盤に、世界をリードする学術団体としてさらに飛躍するよう尽力して参ります。

 

世界は今、第4次産業革命に入り、IoTを利用した技術革新により、病院・薬局のシステム、また、大学の教育・研究を大きく変化させようとしています。しかしながら、変革のスピードの国よる格差は大きく、必要とされる薬の質や形状の地域差は、今まで以上に大きな隔たりを生むかもしれません。既存の医薬品の剤形変更、バイオ医薬や分子標的薬の開発、そして医薬品の適正使用について、世界の様々な国で必要とされる薬を必要とされる形で届けるために薬剤学・製剤学は非常に重要であり、広い視野を持つ学会として発展する必要があります。また、公益社団法人として4年目に入り、社会に貢献する学会としての更なる充実が求められています。

 

日本薬剤学会が世界に貢献し、社会に求められる学会としてさらに発展するためには、会員一人一人が明確な意志を持った集団として活動することが重要です。そのためには、学会活動のボトムアップ、学会運営の円滑化が必須です。将来の薬剤学を見据えて、新たな 科学技術の推進、医療および教育現場への貢献など、様々な観点から日本薬剤学会は活動する予定です。そのための一歩として、まず、以下の内容を重点的に進めていく予定です。

①  フォーカスグループを基盤とした会員による学会活動の充実。

②  学会運営の円滑化のための事務局体制の整備。

③  公益社団法人としての学会制度の充実。

④  FIP等の国際学会との連携による薬学教育の充実、研究活動の協力。

 

このような学会の活動を成功させるためには、会員全ての皆様の積極的な参加が不可欠です。日本薬剤学会には多くの委員会があり、会員の皆様によって運営されています。フォーカスグループや各種委員会で様々な意見を交わし、会員のための学会作りに参画していただきたいと思います。そして、時代に即した、会員一人一人にとって魅力ある学会として、皆様とともに発展させていきましょう。